モト旅行会社勤務が語る!日本の世界遺産の楽しみ方

限りなく美しい十二湖とは

 

世界遺産に登録されている白神山地の中にある十二湖は、白神山地の森を散策するのには欠かせないほどの人気の観光地でもあります。

 

透明度が非常に高く、深い青色にはまさに心を打たれます。

 

なぜこれほどまでに青いのか・・・その神秘的で謎めいている十二湖の謎に迫ってみました!

十二湖の歴史

 

十二湖は白神山地の西側に位置しており、江戸時代の1704年にこの地に大地震が起こります。

 

その際地面がせき止められて、地盤が陥没してことからこの十二湖が形成されたといわれています。

 

十二湖誕生のきっかけともいえる崩山も、アメリカのグランドキャニオンのようなゴツゴツとした岩肌が見えており、そのことから日本のキャニオンともいわれているのだとか。

 

確かに美しい緑の木々の中から、垣間見えるその険しい岩肌は、自然の驚異とかつての地盤変動を物語っています。

 

本来33個湖があるにも関わらず十二湖とよばれる所以は、崩山の展望台から、眺めると池が森の中に隠れてしまい、12個の大きな池しかみえなかったことから、十二湖よばれるようになったそうです。

 

 

昭和50年には津軽国定公園にも指定され、今では大切に保護されたまさに神秘の森となっています。

 

780haに及ぶ広大なエリアに、大小さまざまな大きさを誇る33個の池と、世界遺産の象徴でもある天然のブナの森林は、太古の息吹を感じることができます。

 

 

より深く十二湖を知りたい方はガイド付きのツアーもあります。

 

ガイドさんのほとんどが、ここ十二湖のある深浦町のご出身のベテランなのだとか。

 

じっくり話をききながら、散策すればきっと十二湖の深い魅力をしることができます。

 

できれば事前に予約をしておいた方がスムーズに散策できます。

十二湖はなぜこれほどまでに青いのか

 

十二湖を散策していると、海のエメラルドブルーでもなければ、空のように水色とも少し異なる、深い色でとても神秘的な色をしています。

 

なぜこれほどまでに青いのかという謎の全ては未だに解明がされていないそうです。

 

ただし十二湖の青色について今わかっていることは、池の水は地下の水よりももっと深いところから湧き出ており、深層水とよばれるものでできていること、また水の中の酸素の量が非常に多いこと、太陽の光や気象条件によって光に色が変化することから、この青色が生成されているといわれていますが、これ以上のことはわかってはいません。

 

 

その謎めいている全てが解明されていないところに、十二湖の魅力があるのかもしれません。