那智山の名瀑・那智の滝とは・・・
和歌山県にある世界遺産の那智の滝は「日本の滝100選」、「日本の音風景100選」にも選定された名瀑として知られています。
その見事なまでの落ち行く様はまさに訪れる者を魅了するとともに、その涼しげな光景がココロを自然とスカッとした気持ちにさせてくれます。
今回はそんな那智の滝の迫力についてご案内をしていきたいと思います。
たくさんの日本一を誇る那智の滝とは・・・
日本三大名瀑といえば「那智の滝」「華厳の滝」「袋田の滝」のことをいい、中でも「那智の滝」は古来から常に日本一と言われてきた名瀑です。
また滝そのものも「飛瀧神社」のご神体として信仰の対象とされていることもどこか神秘的であり、那智の滝の魅力でもあります。
また那智山の周辺には那智四十八滝とよばれる様々な滝がありますが、そのなかの一の滝が那智の滝であるのです。
そして那智の滝の周辺にはたくさんの原始林があり、高さは133メートルもあり、落差は日本一といわれています。
幅も13メートル、滝壺の深さは10メートもあり、近くからではあまりの迫力にカメラには収まりきらないほどに大きな名瀑でもあります。
またその壮大なスケールから浦の海上や那智山へ向かう山道から見えることもあります。
このように那智の滝は様々な日本一を誇る名瀑であることがわかります。
那智の滝の別名とは・・・
岩盤に三つの切れ目があり、三筋になって落下し始めることから「三筋の滝」の異名をもっています。
特に雨が降った後、そのいわれの所以がより一層わかるほどに、水量が増した時の様子は圧巻です。
真っ白な水しぶきもまるで白い布が、崖から垂れ下がっているようで、それもまた自然の織り成す芸術品のようです。
またそれに伴う那智の滝の轟音葉、遠くからでも聞こえてくるほどに大きな音を立てています。
那智の滝の入り口は飛瀧神社の鳥居を潜ってから約800メートルとかなり奥まったところにあるにも関わらず、近づく につれてその重厚感のある滝の音がはっきりと聞こえてきます。
那智の滝では、飛瀧神社の御神体として滝を崇める神事が毎年7月9日と12月27日の2回行われています。
那智の滝の参拝者は、那智山まで車で一気に上がってしまって見学をするのが一般的なのですが、その手前にある杉並木に囲まれた石段である「大門坂」という古道があり、30分ほどの古道を楽しるコースなので、ぜひ那智の滝を訪れる前に足を運べば一層那智の雰囲気を楽しむことができるでしょう。
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