白神山地だからできる大自然との対話
白神山地は自然遺産として世界遺産に登録をされており、他に日本の自然遺産には鹿児島県の屋久島、北海道の知床があります。
白神山地には手つかずの大自然がたくさん残されており、ブナが広範囲に残っている日本の誇るべき財産でもあります。
秋田側からのアクセスであれば、ブナ林の中をゆっくり散策できるルートが人気であり、自然との対話をしながら、心もリフレッシュできるグリーンツーリズムも近年では人気に拍車をかけています。
白神山地にはいくつかトレッキングルートがありますが、その中でも比較的親しみやすい二ツ森山のトレッキングコースについてご紹介していきたいと思います。
白神山地の二ツ森山とは・・・
標高1086メートルの秋田県藤里町と青森県鯵ヶ沢町の県境に位置する山です。
かつて秋田県と青森県をつなぐ街道としてできた『青秋林道』の終点に二ツ森山への登山口があり、麓の国道から登山口までは車で45分ほどのところにあります。
二ツ森への登山コースは、この『青秋林道』終点からの1ヶ所だけとなっていますが、片道約40〜50分で山頂に辿り着くことができます。
初心者でも比較的登山がしやすく、登山に慣れている人であれば片道約20分程でたどり着いてしまうとても短い距離が、高齢者などからにも親しみやすいのだとか。
登山口からは約5分でブナ林の世界遺産の指定地域に入ることができ、すぐに神秘的な世界に出会えるのもこの二ツ森山のコースの人気ともいえます。
二ツ森山の登山を楽しむコツとは・・・
二ツ森山は比較的初心者でも登りやすい、人気の山ですが、それでもここは立派な山であることを忘れてはいけません。
はじめは比較的緩やかな道のりですが、中腹から少し勾配も急になってきます。
特に雨上がりなどは、地盤が緩んでいるので、スニーカーよりもトレッキングシューズを履いて、山の天気は変わりやすいので雨具なども晴れていても持参するようにするとよいです。
また万が一に備えての食糧や水なども忘れないようにしましょう。
二ツ森山は世界遺産に登録をされているので、頂上には休憩所なども特別に設置されていないので、万全の体調で登山することはもっとも大切なことです。
白神山地・二ツ森山から見える美しい光景を堪能して・・・
二ツ森山の山頂からは世界自然遺産地域を大パノラマでの楽しむことができる醍醐味にあります。
白神山地のうつくしい山々と日本海の輝かしい青色、小鳥のさえずり、そして今にも届きそうなほどちかい流れゆく雲、ここには季節によって異なる感動が待っているのです。
まさに自然遺産としての意義がはっきりと胸にやきつく瞬間でもあります。
登山は少しつらいけれど、世界最大級のブナ林をみれば気持ちもさわやかになるに違いありません。