知床峠とは・・・
知床を訪れたらやはりおもいっきり楽しみたいのは、北海道ならではの雄大な景色が楽しめるドライブであり、都会ではみることのできない雄大な景色はまさに北の大地のドライブの醍醐味でもあります。
今回は知床屈指の名所、知床峠のドライブについてご案内をしていきたいと思います。
国道334号線のウトロと羅臼を結ぶ全長約30kmの知床を横断する道路の頂上にあるのが知床峠です。
ドライブコースとしても人気が高く、標高738mの知床峠頂上には駐車場がありますが、これだけ名前が知られている場所でありながら、お土産店や、トイレなどはありません。
冬季の間は通行止めとなり、4月下旬から11月上旬までしか開通していないため、「日本一開通期間の短い国道」としても知られています。
開通をしている期間であっても天候によっては通行止めとなることがあるので、あらかじめ確認をしておくことが必要でしょう。
知床峠からの景色を楽しむ!
ここは晴れていれば羅臼岳を望むことができますが、霧が多いためみられないことの方が多いのだとか。
さらに夏でも雪を被った羅臼岳を見ることができることもあり、夏の雪というのもまた印象的で美しい絶景を楽しむことができます。
また秋の紅葉のシーズンともなれば、知床峠から羅臼岳の紅葉がまた見事で、天候が良ければ遠く北方領土国後島も望むことができます。
知床から見える植物
6月の上旬、まだ雪も残っている山と澄み澄みきった空はまさに圧巻そのもので、飽きることのない景色をみることができました。
そして知床峠の景色を観察してみると、この北国という厳しい現実をみることとなります。知床峠の頂上付近にはすでに森林として限界がきているのか、ハイマツがうっそうと生い茂っていました。
このびっしり埋めつくすハイマツには美しいさも兼ねながらも知床の厳しい自然をもまた物語っている光景です。
このハイマツとは地を這うように枝を広げるという意味から、漢字では這松と書きます。
高山植物でありさほど大きくない低木であることから、登山をすればよくみかける植物でもあります。
しかしこれほどまでにハイマツがあたりのすべてを覆いつくす光景は、まさに知床が秘境といわれる所以を物語っています。
少々奇妙な光景でもありますがそれでも見ているととても雄大で、はるか遠くまで見渡せる山脈と相まってそこにはいつしか美しささえ生まれてくるのも、ここ知床峠の魅力です。
次第に空との一体感が知床峠には生まれてきて、いつしかこの神秘が天空にあるかのような錯覚が芽生えるから不思議なものです。