世界遺産・姫路城の特色について
世界遺産に登録をされて姫路城はいくつかの特色があります。
今回はその姫路城の特色について考えてみたいと思います。
その特色に目を向けてみれば、姫路城がいかに精巧な造りとなっており、先人たちの深い知恵がそこに刻まれていることが理解できるでしょう。
今回はそんな姫路城の特色をいくつかピックアップしてみました。
姫路城の特色
まずは何よりも姫路城が縄張と呼ばれる設計で造られていることです。
姫路城はもともと姫山という丘を利用して造られた平山城ですが、姫路城の縄張は螺旋式を取り入れており、幾重にもなる縄張りは抵抗線の役割を果たして、非常に複雑で巧妙なものとなっています。
また屋根の斜面の中程に装飾や採光のために設ける三角形の破風が用いられた千鳥破風、中央部は弓形で、左右両端が反りかえった曲線状の唐破風とよばれる屋根がまた巧みな組み合わせでその美しさを醸し出しています。
非常に均一にデザインがなされていることは、建築の構成美の技術力の高さを垣間見ることができます。
また姫路城の異名としても親しまれている白鷺の宮を象徴するように白漆喰総塗籠で木地を外に出さないように造られているのも最大の魅力でもあります。
姫路城のたくさん残されている指定文化財
姫路城には大天守をはじめとして、合計で82余りの櫓・門などの建造物が非常に保存状態がよいまま残されており、日本の城郭を知る上で重要な手がかりとなっています。
姫路城において重要文化財 は全部で74点、国宝は大天守、東・乾・西の各小天守、イ・ロ・ハ・ニの渡櫓など全部で8点が指定をされています。
種々の形状の狭間を造っている特色
姫路城には矢狭間、鉄砲狭間、隠狭間などというようにたくさんの狭間があることも特色の一つともいえます。
狭間とは、姫路城の白壁には、長方形、丸、三角などの様々な形の穴があいていることを指します。
この狭間から城内への侵入者を見張ったり、また侵入者に対してもこの穴から、矢や鉄砲で攻撃を仕掛けたりと、姫路城を守るために非常に重要な役割を果たしていました。
そして狭間にはその形に応じていくつかの役割があります。
丸型と三角形は鉄砲、長方形は弓を放つ窓とそれぞれ役割をわけていました。
それぞれの組み合わせや並びがバランス良く配列されていることは、戦のための戦略として、そして姫路城の美しさをも兼ね備えている特色は非常に注目すべき点でもあります。
狭間は天守と土塀を合わせて約500個ほど残っていますので、ぜひ城内から覗いてその往時の時代を感じてみてくださいね。