標高が低い屋久島の姿とは・・・
世界遺産に登録をされている屋久島を歩いていると、その標高のよって屋久島の森の姿も少しずつ変わってきます。
そんな小さな変化を見つけることも屋久島で過ごす一つの楽しみかもしれません。
今回はそんな屋久島の森の姿について考えてみたいと思います。
屋久島には平均して山を100メートル登る毎に、気温が0.6℃低くなるといわれています。
屋久島には標高が高い山も多く、標高2000m近い山頂では夏でも10℃以下となり、その気温の変化とともに屋久島の景色も少しずつ変わってきます。
標高500メートルを越えてくると、屋久島の森の中にはたくさん屋久杉がみられるようになります。
代表的な観光地でいうと白谷雲水峡がそれに該当します。
たくさんの屋久杉と、針葉樹と広葉樹を一緒にみることができる独特の光景も印象的です。
針葉樹と広葉樹がつくる屋久杉の森は温帯にある日本を代表する森林の姿といっても過言ではないでしょう。
そして屋久杉とともに苔生す森はまさに、神秘の賜物であり、まぶしいくらいに輝くモスグリーンの森はまさに屋久島の絶景でもあります。
そして標高800メートルを超えてくると、七本杉とよばれる幹から七本の太い枝が伸びている歴史を感じさせる大きな屋久杉が増えてきます。
このあたりの光景は美しさの中にも自然の驚異をも兼ね備えた光景がとても印象的で、針葉樹林が次第に増えてきます。
標高1000メートルを超えてくると・・・
1000m付近を境に、しだいに常緑の照葉樹林の樹木が少なくなり、標高が高くなるにつれて、しだいに紅葉する落葉樹も見られる森林へと姿を変えていくのもまた屋久島ならではの光景です。
標高1200メートルの地点では、樹齢3000年の紀元杉がみられます。
実はこの紀元杉はまさに自然界を生き抜く術をしっている屋久杉であり、栄養分の少ない環境にもかかわらず、樹脂分が多いことから、このような厳しい環境でも腐りにくいため、長く生きることができると考えられています。
まさに屋久杉の生命力には驚かされます。
屋久島のハイライト・縄文杉
そして標高1300メートルのあたりになると、屋久島最大の杉である縄文杉が姿を現します。
縄文杉の高さ25.3メートル、一周16.4メートルの巨木であり、樹齢7200年と言われています。
この島を長い間見守り続け、数千年の時を越えてきた深いしわがよくみると刻まれていることがわかります。
それば縄の目に見えるところから、縄文杉と呼ばれるようになったと言われています。
標高とともに変化をする不思議な屋久島ならではの生態系の変化に目をむけて、屋久島を楽しんでみてくださいね。
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