宮之浦の集落とは・・・
屋久島の玄関口といえば宮之浦港です。
鹿児島、口永良部島、種子島からのフェリーの他、種子島、指宿、鹿児島行のトッピーとよばれる高速船が航行している重要な玄関口です。
その港を中心にここ宮之浦では現在屋久島の中でも、もっとも人口の多い集落として栄えています。
およそ人口は3000人ほどですが、静かな屋久島の中でも、にぎわいをみせている場所です。
今回はそんな宮之浦についてご案内をしていきたいと思います。
世界遺産に登録をされたことにより、宮之浦の名前は全国的にも知られるようになり、地名度も非常に高い場所となりました。
古くは屋久杉の積み出しが盛んに行われていた場所ですが、今は観光客向けにも開発が進み、古い街並みを残しつつも新しい建物なども目にするようになりました。
現在は、国内の代表的な観光船も寄港するようになり、屋久島の中でもにぎわいをみせる港として発展をしていきました。
宮之浦にある山岳信仰の神社
宮之浦を訪れたのであれば、ぜひ立ち寄りたい場所があります。
屋久島の山岳信仰の原点がここにあるといっても過言ではない場所、それが益救神社です。
1200年の歴史がある屋久島山岳信仰の総本山として、山の神そして水の神が祀られている場所です。
益救神社は、日本書紀の中にも推古天皇の時代にこの神社の記載があり、また沖縄県も近いことから琉球王国時代の益救神社についての記載も残されています。
この神社は鎮護国家や航海の安全などを祈る場所として、島である屋久島にとっては非常に重要な場所であったに違いありません。
屋久島は奄美諸島や沖縄など南西諸島の海上交通の際の寄港地として、重要視されていました。
現代では、 益救神社ある仁王像は屋久島町指定文化財となっています。
実はここの仁王は仏教の守護神にもかかわらず、神社に祀られているという少しユニークな特徴を持っています。
このことから屋久島にも神仏混淆の考え方が根付いていたことがうかがえます。
屋久島の歴史をより深めるために
宮之浦港から徒歩5分のところに屋久島環境文化村センタ−とよばれる場所があり、 館内への入場料は無料で、世界遺産の屋久島についての総合的な資料や映像などを見ることができます。
宮之浦港からも場所が近いので、空き時間にも楽しめる場所です。
また同じく 宮之浦港のすぐ近くになごりの松原とよばれる場所があり、のんびりと過ごすには最適な場所です。
屋久島の穏やかな海を眺めながら、お弁当を広げてのんびり過ごせば屋久島の思い出もまた一つ増えそうです。
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