宮崎駿監督も愛した神秘的な白谷雲水峡
世界遺産に登録された屋久島で比較的登山初心者でも楽しむことができる場所があります。
その森の名前を『白谷雲水峡』といい、かの有名な宮崎駿監督の名作『もののけ姫』の舞台になった場所としても知られています。
何度も白谷雲水峡に足を運び、その材料を探したのだといわれています。
白谷雲水峡は標高800〜1300mの白谷川流域にある神秘の森です。
白谷雲水峡は屋久島の中心地である宮之浦より車で30分ほど、本数は限られていますがバスも運行がされています。
屋久島の中でももっとも美しいといっても過言ではないほどのその苔の美しさには心を奪われるものがあります。
白谷雲水峡にこれほどまでに苔がある理由とは・・・
白谷雲水峡はその苔むした世界とマイナスイオンが、心を癒してくれます。なぜこれほどまでに苔があるのかといえば、この屋久島特有の気候が関係をしているのです。
日本には約1600種もの苔が生息しているといわれています。
屋久島は年間雨量が8000mmを超える雨の多い地帯として知られており、屋久島では月に35日雨が降ると言われています。
本来であれば、植物が育ちにくいはずである花崗岩からなる屋久島に、雨のおかげで多種多様な植物が育ち、豊かな森として生息できているのです。
屋久島は森にそのため600種類もの苔が、生息するには適した気候条件で、苔の宝庫でもあるのです。
主な苔の種類は、ミズゴケ、フォーリースギバゴケなどですがなど、素人には難しい部分もあるので、ガイド付きのツアーなどに申込みをするとじっくりと観察することができます。
白谷雲水峡きたら誰でも必ず目にする苔は、『ヒロハヒノキコケ』とよばれる苔がメジャーな種類です。
岩や石などになめらかな群落をつくり、さわるとふさふさとしているのが特徴です。
別名『イタチノシッポ』とよばれるのですが、観ているとなんとなくその意味がわかるような気がしてきます。
白谷雲水峡の一番美しい時間とは・・・
旅行中はできれば雨は避けたいと思っている方は多いと思いますが、実は白谷雲水峡では、小雨もしくは雨上がりの後が一番苔が美しくみえるのです。
苔についたしずく、太陽の光が絶妙なバランスをとりきらびやかな世界を織り成してくれるからです。
苔は日照時間が長すぎると育ちにくい性質を持っているので、まさにこの森は苔にはベストな条件がそろっているのでしょう。
苔とともに、照葉樹林やシダなどとのバランスもまた苔の威力を引き立たせているのかもしれません。
この美しい光景と保護のためにも白谷雲水峡では300円の協力金を募っています。
ぜひその美しさを後世に残すためにも心遣いができれば、きっとこの森も輝きを放ってくれることでしょう
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