ウィルソン株へのアクセスとは・・・
屋久島にウィルソン株とよばれる株があります。
縄文杉に比べれば少しマイナーですが、実は縄文杉に行く途中にそのウィルソン株があるのです。
大きな切株はその歴史を物語り、苔で覆いつくされている様子もまたその歴史を物語ります。
ウィルソン株へのアクセスは登山口からトロッコ道を2時半ほど歩いていきます。
そして縄文杉への最後の休憩所を通って、森の中へ入っていきます。
そして苔むしたモスグリーン色のまばゆいばかりの光景を目にしたその先にウィルソン株があるのです。
このウィルソン株のあたりは標高が約1030メートルほどでかつてこのあたりではたくさん伐採が行われていた場所でもあります。
そのためその後再生した小杉たちがたくさんみられる場所であります。
ウィルソン株とは・・・
ウィルソン株は、切り口の幹周りが13.8mもある巨大な切り株をさします。
およそ300年ほど前に伐採がされたと考えられており、その当時で樹齢2000年ほどの巨木であったと考えられています。
なぜウィルソン株とよばれるのかといえば、1914年に屋久島を訪れた、この株を発見したアメリカの植物学者の名前の由来しているといわれています。
ウィルソン株は、300年経った今でも朽ちることなく、それどころか切株になってから新たに生まれた小杉が株の根に3本あるのです。
そう考えるとここウィルソン株もまた母となり、世代交代が確かにそこにあったことを物語っているように思えます。
ウィルソン株の中に入ってみよう!
ウィルソン株の中は洞窟になっていて、実は畳10畳分ほどの広い敷地になっており、中に入って見学することが可能です。
実はこの空間はかつて山仕事をする時の生活小屋 代わりにも使われていたといわれています。
ウィルソン株の中に入ってみると、暗闇の中に太陽の光が差し込んできて、それはとても神秘的な空間となっています。
洞窟の中には、祠が祀られており、その神聖な雰囲気からその意味がなんとなくわかるような気持ちになるから不思議なものです。
内部から天空を望むと、太陽の光の周囲の高い杉の木を下から眺めることができ、まさに自然に神秘を感じることのできる光景です。
ウィルソン株の中には湧き水があり、とても清らかな水です。
しかしながら現在ではその安全性からか登山者の飲料水には適していないそうなのですが、水が流れている光景にウィルソン株の中にも自然があることを物語っているようでとても感動的な気持ちになるものです。
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