白川郷のシンボルである明善寺
世界遺産に登録をされている白川郷にある『明善寺郷土館』とよばれるところがあります。
ここは白川郷の中でもハイライトともいうべき、白川郷のシンボルです。
今回はそんな明善寺郷土館についてご案内をしていきたいと思います。
本堂では、京都の東寺や醍醐寺でも堪能できる、浜田泰介の障壁画を楽しむことができるのも明善寺の醍醐味の一つです。
明善寺郷土館とは・・・
白川村の中で一番大きい合掌造りです。
本堂は築270年以上、庫裡築200年、合掌柱13組、高さ15メートル、建物面積100坪、葺面積108坪と白川郷の中でも大きな構えが特徴なのが明善寺郷土館です。
約3年の歳月をかけて完成し、ヒノキやケヤキなどがふんだん使用されています。
現在の名善寺の庫裡は、江戸時代末期に建てられ、南側と表側の一部が庭に面しており、そこが回廊になっているのが大きな特徴です。
なお、庫裡とは住職や家族の住む建物という意味です。
白川郷に現存する合掌造りの中でも格段に大型の家屋となっています。
またその外観も合掌造りの美しさを兼ね備え、かつ白川郷の豪雪も耐えられるように設計された機能的な民家でもあるのです。
なお、内部は「郷土館」となっており大人300円で見学することが出来ます。
営業時間は季節によって少し異なるので、しっかりと事前に確認をしたほうがよいでしょう。
囲炉裏では毎日焚き火をしているので、どこかノスタルジックでレトロな気分も味わうことができるのも明善寺の楽しみの一つでもあります。
囲炉裏は防虫効果もあるそうで、ここに住む人の知恵が伺えます。
白川郷のシンボルである明善寺鐘楼門
屋根は茅葺きで、白川郷の象徴となっていますが1階にひさしがある珍しい建物が印象的です。
当時1425人もの人たちを要して建てた芸術作品ともいえます。
明善寺の鐘楼門は白川郷の2重楼門建築として貴重なことから岐阜県指定重要文化財に指定されています。
白川郷ならではのシンシンと雪が降り積もった後とその歴史的建造物『明善寺』が、あわさることでとても情緒あふれる光景をつくりだしていました。
明善寺の本堂とは・・・
1806年から約20年間もの歳月をかけて、高山の大工水間宇助により9191人もの人たちの手によって完成しました。
入母屋、茅葺、桁行7間、梁間6間には向拝とよばれる、すぐれた彫刻が施されており、当時の技術力の高さを伺いしることができます。
ここ明善寺には白川郷の技術力の結晶と、その美しさが残されています。
訪れたのは冬でしたが、また夏の季節は豊かな自然の緑とともに少し違う白川郷の顔を見ることができそうです。
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