世界遺産・厳島神社にある弥山とは・・・
広島にある宮島の一番の観光名所といえば厳島神社ですが、世界遺産に登録されているのは厳島神社だけではなく、『厳島神社の建造物群と背後の弥山を含む森林区域』も高い評価を受けて登録をされています。
そして弥山の原始林とその豊かな自然が高く評価をされました。
実はここ厳島神社の弥山は霊山としても知られています。
ここは日帰りでもハイキングを楽しむことができるので、実は宮島のちょっとした穴場でもありますので、厳島神社の観光とともにぜひ一緒に足を運びたいところです。
霊山・弥山はなぜこれほどまでに評価をされたのか
弥山は標高535mとそれほど標高は高くはありません。
それではなぜこれほどまでに宮島の弥山が高く評価されたのでしょうか。
実はここ宮島でしかみられない特異的に植物が生息しているのがその理由でもあり、原始林は天然記念物に指定されています。
そしてモミの木とミミズバイが一緒に生息をしていることは他に例をみません。
モミの木は針葉樹に分類されるのに対して、ミミズバイは高山植物でその二つが共存することは非常に珍しいことなのです。
弥山からの絶景もまた楽しみの一つです。
また瀬戸内海が目の前にあることから、海と山を両方とも楽しむことができるのもこの弥山の魅力の一つでもあります。
そして頂上に近づくにつれて、巨岩奇石が点在し、新たな一面を発見することができる楽しみもあります。
これだけ変化に富んだ山にはなかなか出会うことはないかもしれません。
そしてこの巨大な岩や石には謎の古代文字も刻まれているというから不思議ですよね。
また標高が高いところにこのような巨石があることもミステリアスな感じがします。
弥山はパワーの宿る神々しい山
そしてそれは植物の希少性だけではなく、弥山はパワーの強い山としても知られています。
かの有名な空海も、弥山に非常に強いパワーを感じ、この山を修行の場所の一つに選んだと言われます。
「宮島の真価は弥山の頂上からの眺めにあり」と名言を残したのはかの有名な伊藤博文です。
この言葉からも推測ができるようにその美しさはぜひこの登山をして味わい発見する醍醐味が弥山にはあります。
大正時代の植物学者で、アドルフ・エングラー博士は、「一生ここに住んで、ここに死にたい」という絶大な支持を残しています。
あまり知られていないことかもしれないが実はこの弥山には数多くの偉人が上った、まさに聖域ともいえる場所だったことが伺えます。
歴史的偉人にも信仰された弥山は、霊山としての役割も果たしてきた深い歴史があるのですね。
厳島神社にとどまらずここ弥山に足を運ぶことで、必ず新しい宮島の魅力を見つけられるに違いありません。
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