厳島神社の小さな舞台とは・・・
厳島神社の中央に少し高台になっている高舞台とよばれるところがあります。
正面5.2m、 側面6.4mで33.88uの広さで、比較的小さい舞台ですがここは今ではコンサートやライブなども行われています。
今も昔も変わらずここ高舞台は何かを人々に提供して楽しませる場所であることには変わりなく、時代の変わってもその立派な役割を果たしているのですね。
今回はそんな高舞台とそこで行われる舞楽についてご案内をしていきたいと思います。
高舞台とは・・・
厳島神社の本社祓殿前にある、黒漆塗りの基壇に朱塗りの高欄をめぐらし前後に階段をつけた舞台のことをさします。
平清盛が大阪の四天王寺から移したという舞楽がここで演じられます。
当初高舞台は組み立て式であったと考えられていますが、江戸時代になってからは現在のような取り付ける構造になったと考えられています。
現在残されている舞台は、1546年に棚守房顕によって作られたものです。
高舞台を一層艶やかにする舞楽とは・・・
楽器のみによる合奏である「管絃」に対して、舞を伴うものを「舞楽」と呼びます。「舞楽」とはベトナムやインドや中国、朝鮮半島を経て日本に伝えられた音楽と舞いのことです。
しかしながら今では不思議なことに日本にしか残っておらず、発祥の地のインドやベトナム、中国、朝鮮半島にも現在は残っていません。
12世紀後半に、平清盛が大阪四天王寺から楽所を宮島に移したことが、その始まりとされています。
平清盛による盛んな活動により、蘭陵王、納曽利、万歳楽、延喜楽などの二十数曲が現在も厳島神社に伝承されています。
舞楽の種類とは・・・
「舞楽」には唐楽と高麗楽とよばれる2種類があります。
唐楽による「舞楽」を左方(さほう)、高麗楽による「舞楽」を右方(うほう)と呼びます。
また舞そのものをそれぞれ左舞(さまい)・右舞(うまい)と呼んだりもします。
舞楽の場合には曲のテンポなども管絃と比べてアップテンポでリズミカルに演奏されるため、管絃と同じ曲であっても舞楽の場合には拍子が異なることも珍しくはありません。
今でもこうして厳島神社ではその伝統し、その舞楽が行われる時には、厳島神社はライトアップされ一層美しく楽しむことができます。
舞楽の全ての意味がそのストーリーがわからなくても、その雰囲気を楽しむのもまた一つの厳島神社との出会いなのかもしれません。
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