モト旅行会社勤務が語る!日本の世界遺産の楽しみ方

厳島神社の鏡の池とは・・・

 

厳島神社の中には実は「鏡の池」とよばれる場所があります。

 

これは実は干潮の時にしか見ることができない、少し不思議な池なのです。

 

干潮の時以外はふつうの穏やかな瀬戸内海の海であり、潮が引くとそこだけ水が湧き出ていることがわかります。

 

今回はこの厳島神社にある少し不思議な鏡の池についてご案内をしていきたいと思います。

 

厳島神社の東回廊の側にある丸い水溜まりのことをさし、潮が引くときれいな丸い池があらわれます。

 

とてもきれいな円を描いており、真ん丸であることが自然の造った偶然とはいえ自然の神秘を感じずにはいられないものです。

鏡の池の不思議とは・・・

 

この水溜りは、丸い形は全く変えず、長い歴史の中、水が干上がったことは一度もなく、絶えず清水が湧いているといわれています。

 

いままでたくさんの天災などによる被害を生き抜いていた厳島神社ですが、それに屈することなくこの小さな池にある生命力すら感じるものです。

 

そして海の中から水が湧いているといるのもまたどこか幻想的です。

鏡の池にまつわる伝承とは・・・

厳島神社

 

この鏡の池は、鏡の池に映る月は最も美しいと言われており厳島八景の一つにもなっています。

 

尚、厳島八景 とは1715年、光明院の僧恕信の発案により、厳島の景勝八カ所が選定された美しい景色のことをさします。

 

神社創建時に「一夜にしてこの池ができたのは、この造営がご神慮にかなったためである。」と人々が大いに喜んだと伝えられています。

 

 

またその美しさは和歌や俳句などにも読まれており、「鏡池秋月(かがみいけのあきのつき)」と称し、「この池の水面に映る秋の名月は美しい」と記されています。鏡の池は、厳島神社の周辺に全部で三か所あるので、干潮時に厳島神社を訪れたときには、ぜひ見つけてみてください。


鏡の池の不思議なパワーとは・・・ 

厳島神社

 

実はこの鏡の池はかつて干潮時に火災が発生したときに、消火用の水として役割を果たしたという伝説が残されています。

 

果たしてそれが真実であるのかは不明ですが、もしかするとそれほどまでにこの鏡の池の水にパワーがあるという願いが込められて、その伝説が生まれたのかもしれません。

 

 

鏡の池に出会えるタイミングは、様々な気候条件の上に成り立っているため必ずしもみられるわけではありませんが、ぜひ何度か周辺を散策をしてみて、その神秘を確かめてみてくださいね!

 

 

海の中から湧き出る清水はなんともいえない幻想的な空間がそこにはあるのです。