輪王寺とよばれるは日光にはない!?
東日本では最も大きな木造の建物といわれる建物は、日光の輪王寺の本堂、「三仏堂」です。
赤い建物とその前庭に聳え立つ樹齢500年の山桜がとても印象的です。
今回はそんな日光の輪王寺の本堂である三仏堂についてご案内をしていきたいと思います。
実は日光の輪王寺には輪王寺とよばれる建物がないことに気が付かれる方も多いことでしょう。
つまり輪王寺とは、日光山にある仏教に関係するお寺やお堂などの建物の総称のことをさします。
その中心が本堂であり三仏堂と呼ばれているのです。
三仏堂は徳川家光が再建をして現在の姿となっています、元は現在の日光東照宮に位置しており、平安時代に造られたと考えられています。
その後、大きなイベントなどの行事ごともそこで行われていたことが、文献などにも残されています。
日光巡りはここ三仏堂がはじまりであり、それにふさわしい日光最大の建物です。
なんと外柱の端から端までが約34メートルもあるそうで、春の桜のシーズンには前庭の金剛桜とともに、豪華絢爛な艶やかな建物がとても印象的です。
今回はこの三仏堂についてご案内をしていきたいと思います。
なぜ三仏堂とよばれるのか・・・・
実はその由来は文字通り、3体の仏を祀っていることに所以しています。
本尊は千手観音(男体山)、阿弥陀如来(女峰山)、馬頭観音(太郎山)の三体の本地仏とされています。
なんと三仏堂の中に入るとそのスケールの大きさに驚かれる方も多いと思いますが、3体とも金色の寄木造り、そして台座から光背頂まで7メートル半もあり、まさに日光の霊峰山をシンボルとして畏怖堂々たる様を誇っています。
現在三仏堂で拝観できる本尊は江戸時代初期のものといわれ、木彫大座像仏の優れた技法を垣間見ることができます。
三仏堂の大工事
現在、日光山輪王寺の三仏堂は、約50年ぶりの大修理が約10年の歳月をかけて行われています。
修理だから10年間ものあいだみれないの・・・という声も聞こえてきそうですが、工事期間中も本尊の木彫三仏座像は従来通りお参りできます。
実は修理の第一段階として、東日本最大の木造建築である三仏堂の大伽藍を覆う「素屋根」が平成23年に完成しています。
なんといっても三仏堂の最大の魅力は、特設の「展望見学通路」、通称天空回廊です。
ここからは、三仏堂の屋根頂上と同じ高さから修理現場を見学することができるので、日光の街並みを見渡すことができる新しいスポットとしても話題を呼びそうな場所です。
ぜひ日光山輪王寺の三仏堂を訪れたら、歴史を感じつつも新名所にもぜひ注目してみてくださいね!
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