日光山輪王寺「大猷院」とは・・・
日光東照宮を訪れたら是非少し奥まったところにある日光山輪王寺「大猷院」にも足を運ぶことをおススメします。
「大猷院」は、徳川三代将軍「家光公」のお墓があるところであり、3代将軍家光の霊廟として世界遺産に登録されています。
大猷院とは家光の法号のことをさし、祖父である家康を尊敬の念をいただいていた家光の想いが込められた場所でもあるのです。
今回はそんな日光山輪王寺「大猷院」についてご紹介していきたいと思います。
家光の遺言に基づいて造られた日光山輪王寺「大猷院」
家光は生前より祖父である家康を心から深く尊敬しており、それは自分の死後であっても家康につかえるという遺志を残しており、その遺志を受け継いだ4代将軍家綱によって建造されました。
そして家康公の廟所である日光東照宮をしのいではならないという家光公の遺命によって、東照宮に比べて非常に規模が小さく派手はありませんが、しかしながら控え目に造られている中でも重厚感のある落ち着いた雰囲気が印象的です。
日光山輪王寺「大猷院」は東照宮よりも後に建てられていることから、技術的にも向上していたものと考えられています。
日光山輪王寺「大猷院」は、東照宮の方向を見守っているような角度で造られており、家光の家康への尊敬の念がここに確かに込められていることを感じます。
日光山輪王寺「大猷院」の建物は本殿、相の間、拝殿が国宝となっており、精巧な造りの二天門、竜宮城のような皇嘉門など見どころもたくさんあります。
東照宮とは少し異なり、目立たない部分にも細やかな技術が施されています。そんな往時の技術力にも注目することをおススメします。
日光山輪王寺「大猷院」の中の境内とは・・・
日光山輪王寺「大猷院」の境内には、世界遺産に登録された22件の国宝・重要文化財が、緑ゆたかな自然の中にひっそりとたたずんでいます。
そして何よりもたくさんの燈籠がとても印象的で、特に冬のシーズンになると雪帽子を被った灯籠が情緒あふれる光景を造りだしていました。
たくさんのこの灯籠は全部で315基もあるのだとか。そしてたくさんの日光山輪王寺「大猷院」の中にある門は、一歩一歩聖なる場所に近づいているようなそんな気分にさせてくれます。
家光公の墓所は奥の院拝殿の裏側にひっそりとたたずんでいます。
間口18メートル、奥行20メートルの石でできた柵の中央の中にあるートルの唐銅製の宝塔が「お墓」です。
荘厳な空気が流れており、東照宮とはまた異なる静かな雰囲気が確かにここがお墓であることを物語ります。
世界遺産に日光山輪王寺「大猷院」に登録をされた今、家光は何を想うのか・・・とそんな想いを抱きながらここを守っていくのはまた次世代の私たちであることを感じるのでした。
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