富士山の五合目をつなぐ富士スバルライン
2013年6月22日に、富士山が世界遺産に登録をされますます注目を浴びるようになりました。
富士山は山岳信仰のシンボルとして、日本の誇りでもあり、日本のシンボルでもります。
そんな富士山にアクセスできるのが有料道路である富士スバルラインです。
河口湖から標高2,305mの富士山の五合目をつなぐ観光客にとっても重要な道路です。
実は富士スバルラインの途中にはビューポイントをはじめたくさんの見所がありますが、今回は敢えてすこしマイナーですが、観光スポットをご紹介したいと思います。
富士山の少しマイナーな観光地、富士の聖母像へ
富士スバルラインを走らせ、二合目付近に小さな看板が見えてきて、そこには富士聖母像とあります。
あまり聞きなれないことに興味を注がれ立ち寄ってみることにしたのですが、樹海台駐車場が近くにあるのでここの車を止めると便利です。
あまりメジャーではない観光地のせいかほとんど人がいないのですが、混雑もさけられるおススメの観光地です。
まだ二合目とはいえ、ここからの富士山の眺めも壮大でとてもおススメです。
6月の半ばですが、雪が残っていて雪帽子を被った富士山も風情があるものです。
少し歩いて森の中にはいっていくと木陰がとても気持ちがよく、山道もきちんと整備されていて比較的歩きやすい山道です。
森の中を5分ほど歩いていくとドーンと突然大きな聖母マリア像が見えてきます。
これは富士聖母像なのですが、周囲に木々と変わらないほどの大きなスケールには驚かされます。
その優しい微笑みと周囲の木立から差し込む太陽が相まってとても優しい空気がここには流れているのです。
富士の聖母像とは・・・
近くに説明書きの看板があり、『緑の杉木立の間に幼子を抱き、神秘なほほえみを投げるこの美しい聖母像は「富士の聖母像」と呼ばれ、子供たちの福祉と世界平和を熱望する人々の心に応えて建てられました』と記載がありました。
富士聖母像を囲むようにある壁にはたくさんのものが埋められており、よく観察してみると石などが埋め込まれていました。
これは世界各国から送られてきた石や、キリスト教伝来に大きな貢献をしたかの有名な聖フランシスコ・ザビエルが生誕したザビエル城の石、歴史的に大きな一歩となったドイツのベルリンの壁の石なども、その時代は異なれども時代の変革のときにかかわった石が埋められていました。
きっとこの先の時代を石でつないでいるかのような時代をつなぐ架け橋としての役割を果たしているのかもしれません。
そしてどの時代であっても平和と安らぎが失われることがないようにきっと切に願っているのでしょう。
少しマイナーな場所富士の聖母像は、今日も霊峰富士山からきっと見守っていてくれているに違いありません。
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