モト旅行会社勤務が語る!日本の世界遺産の楽しみ方

富士山の麓に佇む忍野八海とは・・・

 

富士山の麓にある忍野八海を訪れると、その水の美しさには感銘をうける方も多いでしょう。

 

透明度が高く美しい水は訪れる者を魅了し、そして富士山の湧き水の美しさを改めて再認識させられます。

 

富士山を美しくみることができる忍野村には、国の天然記念物に指定された8か所の湧水地があり、これを忍野八海とよんでいます。

 

忍野八海と富士山の結びつきは、昔から、歴史的な文人墨客に親しまれて、数々の歴史や文化を生んできました。

 

富士山のふもとにある、「忍野八海」は富士山からわき出る、きれいな8つの水は世界文化遺産の対象区域に含まれています。

 

今回はこの忍野八海について考えていきたいと思います。

忍野八海の歴史とは・・・

 

忍野八海の一帯は、忍野村はかつて「宇津湖」という湖であったといわれています。

 

しかし800年の富士山大噴火により、鷹丸尾溶岩流によって2つに分断され忍野湖と山中湖になったといわれています。

 

そのため湖が分断されて水が枯れてしまいました。

 

忍野湖は富士山の繰りかえされる噴火の影響を受けて、長い歳月の間に川の侵食などの影響をうけました。

 

湖水の水が流れ出てしまい枯渇してしまい、今では幻の湖となってしまいましたが奇跡的に湧水口だけが残りました。

 

その湖底状の盆地に生まれたのが忍野村だといわれています。

忍野八海の湧き水とは・・・

 

忍野八海は、富士山からのきれいな湧き水をさし、八つの湧水池(湧池、出口池、お釜池、濁池、鏡池、菖蒲池、底抜池、銚子池)から構成されています。

 

忍野八海のうち最も湧水量が多いのは「湧池」で一日あたりの量は23万トンというから驚きです。

 

忍野八海は、それぞれ湧水量は異なるため、「鏡池」や「菖蒲池」のようにほとんど沼地化してしまったところもあり、八つの池が全部昔の面影をとどめてはいません。

忍野八海の湧水が美しいその理由とは・・・

 

忍野八海の湧水は実は20年もの歳月をかけて、地下水としてろ過されてきたため、非常に池の水が澄んでいるのが特徴です。

 

 

富士山の標高の高いところに降り注いだかつての雪や雨がこうして20年後に美しい姿としてまた生まれ変わっていることに自然の神秘を感じるものです。

 

また忍野八海の池は、海底の噴出口が表面に出てきたものであるのに対して、他の富士五湖は湖底から出てきたものです。

 

この忍野八海の水質は、カルシウムなどのミネラルの成分が多いのが特徴で、池から直接水を飲むことはできませんが、土産店や旅館などで購入することが可能です。

 

 

日本名水百選にも選ばれている忍野八海の湧水を、ぜひ楽しんでみて下さいね。