平安時代の貴族も遊んだ龍安寺の鏡容池でのんびりとした時間を過ごそう！

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龍安寺の池

京都の有名のお寺である龍安寺は1994年に「古都京都の文化財」として世界遺産に登録をされました。

龍安寺のシンボルは白砂に15個の石が配置された枯山水の平庭で、別名「虎の児渡しの庭」ともよばれています。

実はその庭園もさることながら、龍安寺の境内の中に入るとその石庭に行くまでには大きな池が出迎えてくれます。

今回はあえてこの池についてご案内をして行きたいと思います。　

龍安寺はその枯山水の名庭が有名ですが、実は境内の中に入って驚くのはその巨大な池です。

これは鏡容池といわれ、この池は徳大寺家によって築かれたものといわれています。

平安時代のころは貴族たちが舟を浮かべて歌舞音曲を楽しんでいたことが文献にも残されていて、往時の時代に悠久な時間を過ごしていたことが目に浮かびます。

龍安寺

現在では龍安寺といえばその石庭が有名ですが、京都にはもう一つ大きな池が有名な大覚寺にある大沢の池があります。

これも平安時代の親しまれていた池で、明治時代まではこの二つの池が名所として親しまれていました。

そのため別名鏡容池は、「おしどり池」とも言われています。

江戸時代中期に発行された、当時のガイドブックである「都名所図会」にもおしどり池が紹介されており、その記事からも鏡容池の方が石庭よりも有名だったことが記載されています。　

龍安寺

実はここ龍安寺の歴代の住職は、この風光明媚な池を管理するにはふさわしいほどに優れた植栽の技術があったといわれています。

ここは春の新緑、夏には池の水面にスイレンが咲きみだれ、池の中にアクセントを与えてくれます。

秋は紅葉のシーズンで、ここ鏡容池は紅葉の名所としての知名度は低いですが、周囲の紅葉したカエデが湖畔を彩り、木々が池に映し出される光景は圧巻です。

また少しばかりではありますが、紅葉の時期でも他の京都の紅葉の名所に比べれば、混雑は緩和されています。

また京都の冬は盆地であるためとても寒いですが、銀世界の鏡容池は情緒あふれる光景を楽しむことができます。

池のほとりにはところどころにベンチがあるので、池を鑑賞しながらゆっくりと休むのもおススメです。

実は龍安寺の近辺にはお食事ができるところが限られているので、ベンチがお弁当などを食べるのも気持ちがよいものです。

枯山水の石庭を観賞した後に、鏡容池を観光すれば、どこかシンプルだけど奥ゆかしい枯山水の庭園とはまた異なる魅力がそこにはあります。

ぜひ四季折々の鏡容池を楽しんでみてくださいね。

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