源氏物語ゆかりの地、宇治の町を歩いて往時の時代を感じよう！

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宇治平等院鳳凰堂

京都の平等院鳳凰堂は宇治上神社とともに、1994年に「古都京都の文化財」として世界文化遺産に登録されました。

なんといっても私たちとふだん馴染み深い10円玉にも刻まれている絵柄の鳳凰堂は、日本人にとっても誇るべき財産でもあります。

平等院鳳凰堂は京都府宇治市にある藤原氏ゆかりの寺院で、1052年に藤原道真の息子頼通によって寺院として改築されるまでの間には別荘として200年もの間には平安貴族たちが所有していたものです。

山号を朝日山と称し、17世紀以来、特定の宗派に属さない単立の仏教寺院でしたが、現在は天台宗系の最勝院と、浄土宗の浄土院という2つの寺院が管理をしており、平安時代後期の11世紀の建築、仏像、絵画、庭園などを今日に伝えており、訪れるものを魅了しています。

特に平安時代の長い間、貴族たちが所有していた間たため、源氏物語ゆかりの地としても親しまれています。

今回はそんな源氏ゆかりの名残が残る平等院の周辺の散策のポイントについてご案内していきたいと思います。

宇治川

平等院鳳凰堂の近くには、宇治川が流れておりそこにかかる橋には様々な源氏物語にかかわるモニュメントが残されています。

宇治川の東側を川上に歩いていくと、朝霧橋近くに宇治十帖モニュメントが見えてきます。

これは源氏物語の宇治十帖の中で浮舟は薫に連れられて宇治に行ってしまいますが、匂宮は浮舟の居場所をみつけだし、ともに舟で小島へ渡った様子をモチーフにしているのが宇治十帖モニュメントです。

ここは太陽の光の関係で午前中の方がきれいな写真が撮れる写真スポットでもあります。

宇治十帖古跡の紫式部

宇治十帖古跡は物語の順番通りに回ることも可能ですが、全部で10箇所あり場所も点在しているため、かなり時間がかかるので、物語の順番どおりではないルートだと2時間から2時間半くらいのコースです。

特に最後の最終章「夢浮橋」の古跡はどこかひっそりとした佇まいをみせており、源氏物語の最後の舞台の場所でもあります。

これは「浮橋」とは、源氏物語の中に根底にあるはかない無常なものを意味しているのだとか。

ここの近くには紫式部像が建っており、十二単や長い髪がよく再現されている像で後ろの宇治川のよくマッチしていて、どこか情緒あふれる光景となっていました。

この紫式部像の近くにあった「夢浮橋之古蹟碑」がどこか宇治橋の端にあり、あまり目立たないのもこの源氏物語が「橋」に始まり「橋」に終わるどこかそのはかなさに関係しているに違いありません。

源氏物語の宇治十帖最後の巻の古跡らしさがここに象徴されているのかもしれません。

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