奈良駅から歩いてすぐの世界遺産・春日大社へ
奈良駅から歩いて15分ほどのところに春日大社があります。
奈良公園を抜けて鳥居を潜ったその先にあるのが春日大社です。
春日大社の中を歩いていると、たくさんの燈籠があり、それは春日大社のシンボルでもあります。
今回はこの燈籠についてご案内をしていきたいと思います。
春日大社にあるたくさんの燈籠とは・・・
春日大社の境内には全部で3000基にも及ぶ燈籠があるといわれています。
これらは全て800年前の昔から現在までに一般の国民から奉納されたもので、春日大社がいかにたくさんの人に支えられてきた社であるかを象徴しているように思います。
それだけたくさんの人から信仰を集めているのですね。
燈籠の大半は春日大社を崇敬する人々からの家内安全、商売繁盛、五穀豊穣、先祖崇拝など様々な願いをこめて寄進されたものです。
室町時代から江戸時代にかけては次第に一般の人たちの間にも、身近なものとなっていき一般庶民からも多く寄進されています。
春日大社の燈籠に関する行事とは・・・
この燈籠がもっとも輝かしく、そして美しい光景を特別に見ることができる日があります。
それが2月の節分と8月14日と15日の夜にこれらの燈籠全てに火が入れられます。
実はかつては毎日この燈籠に火が灯されていたといいますが、それを維持するための油料も相当なものであったに違いありません。
明治時代になると、人員不足と油料の不足により毎夜の点灯が次第に困難になっていきました。
どうにかその伝統を守るべく油料を集めようとした当時の資料が残っており、それだけ春日大社が人々に愛されていた社であったことが伺えます。
今では特に8月には舞楽の奉納が本殿の前で行われます。
この行事の後に本殿にお参りするのが一般的となっており、そして日没のころから燈籠が美しく輝きだします。
数え切れないほどの燈籠が並べられ、そして歴史的な春日大社のたくさんの建物と一緒に織り成す光景は、なんともいえない『和』を感じる光景です。
創建当時も同じような景色がここにあったのかと思うと、それを幾年も守り続けてきた人たちの信仰深い魂が、燈籠一つ一つに宿っているようでとても神秘的です。
特に朱色の回廊と燈籠とのコラボレーションはこの上なく美しく、心を奪われます。ぜひ春日大社を訪れたらたくさんの燈籠に注目をして、たくさんの人々の想いを感じてみてくださいね。
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