奈良駅からもすぐにあるならまち・・・
奈良駅からは世界遺産である、春日大社や春日山原始林、さらには東大寺など、ほとんどが歩いて散策できるのが奈良の遺産の魅力ともいえます。
実は世界遺産の奈良には、世界遺産の建築物とぜひ一緒に散策をするのにおススメの場所があります。
奈良駅からも近く、世界遺産に登録をされている元興寺もあるならまちという場所です。
元興寺は、飛鳥時代の法興寺がその前身であり、平城遷都と共にここならまちに移転をしてきました。
とても静かでひっそりとしているお寺ですが、かつては南都七大寺として栄えていたのだとか。
「古都奈良の文化財」の一つである元興寺がたたずむならまちについてご紹介していきます。
なお、平仮名で「ならまち」という場合は奈良の都市景観形成地区を指しますが、地元の人々には「奈良町」として親しまれているようです。
ならまちとは・・・
奈良の駅から歩いて徒歩10分ほど歩いていくと、どこかタイムスリップをしたかのようなレトロな佇まいの町がみえてきます。
それがならまちです。
ここは太平洋戦争の戦災をまぬがれ、金沢などと同様に古きよき日本の懐かしい原風景が残されている場所です。
ならまちの歴史は奈良時代に平城京の外京としてまちが整備され、南都七大寺とかつてよばれ、歴史あるまちから次第に商業のまちへと発展を遂げていきました。
かつて外京とよばれたならまちはたくさんの国家の平和と鎮護の願いをこめて建立された南都七大寺があり、そのことから、794年の平安京遷都のあとでも町を維持することができたといわれています。
そして今のならまちとは・・・
その後の江戸時代にはこのあたりが 「お伊勢参り」の宿場町として栄え、ふたたびにぎわいをみせるようになりました。
明治時代になるとならまちにも文明開化の影響を受けて、外国からの影響を受けたお店などが軒を連ね、ますます発展をしていきます。
そしてならまちは戦争の被害からも免れることができたため、江戸時代から明治時代にかけての趣のある建物が、今日の私たちに懐かしさの中にも癒しを与えてくれて古い町並みは、たくさんの人を魅了しています。
奈良駅周辺の開発が進む中でも、次世代の若者たちがこのレトロな街並みを残しつつも、観光客に親しみやすい工夫をしていることから、老若男女問わず愛される町ならまちは発展をしていきました。
今では和洋折衷のお洒落なレストランやカフェ、かわいらしい創意工夫がされたお土産店など、ぶらりと散策をするにはおススメの場所です。
懐かしさを残しながらも、モダンとの融合もあるどこか斬新なならまちは、奈良の魅力をまた再発見させてくれることでしょう。
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