東大寺大仏殿とは・・・
東大寺の大仏殿はまさに東大寺のハイライトともいうべき観光スポットです。
畏怖堂々たる構えが奈良時代の歴史を現代へと伝えているようで、とてもインパクトのある光景です。
今回そんな東大寺の大仏殿についてご案内をしていきたいと思います。
この世界一の木造建築ともいわれる大仏殿は、間口88m、高さ47m、奥行50,5mの巨大な建物で、当時この建立に際しては約170万人もの人たちが携わったと考えられています。
この大仏殿を造るために、木材は遠く北陸や東海地方からも運ばれてきたといわれており、奈良時代における一大プロジェクトであったのかがうかがえます。
遠方からの木材は、いかだで運ばれてきたそうで長い歳月をかけて、奈良時代の人たちの汗と涙の結晶といっても過言ではないでしょう。
東大寺大仏殿の復興までの道のりとは・・・
しかしながら東大寺の大仏殿は創建から度重なる火災に見舞われ、鎌倉時代と江戸時代の二度にわたって再建がされてました。
江戸時代には大仏殿のシンボルともいうべき柱の木材の調達が困難となり、鉄釘と銅輪で締めて柱を建立しました。
しかしながらそれでも創建時と同じ本数を確保が難しく、創建時に11間(86m)あったものは7間(57m)となってしまいましたが、それでも当時の面影を残し立派に復興を遂げました。
今では世界最大級の木造建築として世界遺産に登録をされ、たくさんの人たちに愛される東大寺となりました。
ここ東大寺では、毎年大晦日から元旦にかけて、正面唐破風下の窓が開かれ、大仏尊像の顔を拝見することができます。
一年の締めくくりと一年のはじまりに大仏様と向き合えるとても貴重な瞬間です。
大仏様と向き合ってスタートする一年はきっといいことがありそうな予感がするものです。
東大寺の大仏殿の一大イベントとは・・・
東大寺大仏殿では、毎年8月15日の夜に大仏さまにたくさんの灯籠をお供えする万灯供養会というイベントが開催されています。
この趣旨はお盆に帰省できない人たちにも先祖の供養ができるようにとはじめられたものです。
当日は夜の19時から22時までの間、参道に約2500基の灯籠がおかれ、とても荘厳な雰囲気が漂います。
そして誰でも気軽に参拝することができるので、帰省が難しい方にはおススメの場所です。
普段とは少し異なる雰囲気のある東大寺の大仏殿をみることができ、また一段と印象も変わるに違いありません。
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