奈良公園とは・・・
奈良公園の敷地内には東大寺、春日大社をはじめとするたくさんの世界遺産の構成資産があります。
その広大な敷地面積は660ヘクタールに及び、奈良の貴重な歴史的文化遺産、それを保存するための施設と奈良の豊かな自然が共存する歴史公園なのです。
一年間に1300万人もの人が訪れ、鹿などをはじめとする動物にも合える公園は、まさにこの奈良公園ならではの醍醐味でもあります。
奈良公園の中でもおススメの場所とは・・・
良駅からも徒歩で15分くらいのところに、観光名所としての知名度は低いですが、ぜひ春日大社などの観光に行く際に立ち寄りたい場所があります。
それがこの猿沢池園地です。
奈良公園にある周囲360メートルの人工池です。もしお天気に恵まれれば、池の水面には興福寺五重塔が線対称にくっきりと映し出され、その光景は大変美しく奈良公園屈指の写真スポットといえるでしょう。
ここは観光客だけではなく、地元のかたにも愛される池でもあります。
猿沢池の歴史とは・・・
奈良公園の猿沢池は実は水面に映し出される興福寺が大きく関係をしています。
かつて興福寺の恒例の宗教儀式である放生会をするための池として749年に作られました。
周囲は360メートルと比較的小さい池ではありますが、そのコンパクトが大きさが、池のほとりを歩くのにはとても気持ちがよいものです。
池に垂れる柳もどこか風情のある光景です。
奈良駅の繁華街を抜けたすぐ手前に位置をしているので、気軽にアクセスができるのもいいものです。
池のまわりにはベンチなどもあるのでゆっくりと休憩するのもおススメですよ。
奈良公園・猿沢池の言い伝えとは・・・
興福寺の宗教儀式に利用された池であることから、実は七不思議の言い伝えがあります。
それは「澄まず、濁らず、出ず、入らず、蛙わかず、藻は生えず、魚が七分に水三分」という太古の昔からの言い伝えです。
比較的わかりやすい言い伝えなので、その真意を確かめてみるのもまた奈良公園の楽しみ方の一つかもしれません。
そしてその池をよく注目をしてみると衣掛柳の碑があります。
采女が衣を柳に掛けて入水してしまったという少々悲しい伝説が残されています。やはりこれもなにか七不思議に関係があるのかもしれません。
この伝説の言い伝えからきているのか、中秋の名月の日にはミス奈良を乗せた2隻の船が猿沢池を周遊して最後には、花の扇を池に投じる「采女祭」という行事も行われます。
また奈良公園の風情あふれる魅力が一つ増す時間でもあるので、タイミングが合えば足を運ぶのもおススメです。
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