吉野神社とは・・・
紀伊山地の山里に佇む『吉野神社』とよばれる場所があります。
ロープウェイ吉野山駅から下車して40分ほど歩いた先に吉野神社が見えてきます。
ここ吉野の中でもメジャーな神社であるため、たくさんの人で賑わいを見せています。
今回はそんな吉野神社についてご案内をしていきたいと思います。
もとは水院と称した金峯山寺の格式高い僧坊でしたが、明治初期の神仏分離によって神社となりました。
ここ吉野神社には歴史的な逸話や伝説などのいいつたえがあり源義経が弁慶らと身を隠したといわれる潜伏の間、後醍醐天皇の行宮であった玉座の間、豊臣秀吉が花見の本陣とした花見の間等もまた見どころの一つとなっています。
そして平成16年7吉水神社書院(重文)が世界遺産に登録され、ますます注目をされるようになりました。
吉野神社からの眺め
ここは実は比較的標高の高い場所にあることから、きれいな景色が楽しめる場所としても知られています。
特に桜のシーズンになると、美しいピンク色の絨毯がひかれたような絶景を楽しむことができるのだとか。
吉野神社の門をくぐると右手に「一目千本」と書かれた看板が見えてきます。
ここは豊臣秀吉はここからの景色に大変感動されたというエピソードが残されている場所でもあります。
春の桜の季節、夏の新緑、秋の紅葉、冬の銀世界、そのどれをとっても飽きることのない美しい光景が出迎えてくれます。
ぜひ吉野神社を訪れたら立ち寄りたい場所の一つです。
吉野神社の書院
そしてさらに中入っていくと、吉水神社の中のハイライトである書院がみえてきます。
実はここ吉野神社の書院は、現存する書院が日本住宅建築史上最古といわれています。
初期書院造の傑作といわれ、義経潜居の間、弁慶思案の間、後醍醐天皇玉座の間、太閤秀吉花見の間などがありますが、一つはとても狭い印象ですが、非常に歴史的にゆかりの場所であることがわかります。
特に義経潜居の間は、兄頼朝に追われて、源義経は静御前、弁慶等と共にこの神社にしばらく潜伏していたといわれる間です。
義経潜居の間には義経・静御前ものとされる鎧や着物が展示してあり、当時の歴史を今に伝えています。
また後醍醐天皇玉座の間は、後年秀吉が花見に訪れた際に修理を施したものであるそうなのですが、桃山時代の豪華絢爛は風格のある書院がとても印象的です。
このように吉野神社の書院にはたくさんの歴史的に有名な人物のエピソードが残されているので、歴史を学ぶにも見応えがある神社なので、ぜひ足を運んでみてくださいね。
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