「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成財産の一部である天川村
天川村は山岳地帯に位置をしており、村の面積の約4分の1が吉野熊野国立公園に属しています。
近畿最高峰八経ヶ岳をはじめ、標高2000メートル級の山々が連なり自然が豊かな場所でもあります。
その山岳地帯には近畿最高峯八経ヶ岳や霊峰大峯山など近畿の屋根といわれる山があり、世界遺産「大峰奥駈道」に囲まれた自然環境に恵まれた美しい村です。
その豊かな森林、清らかな水、それによってつくられる滝や渓谷なども風光明媚な光景も数多く残されています。
古くから聖地とされてきた大峯山を屋根にもつ吉野から大峰山寺、玉置神社から熊野本宮大社の道とされる「大峯奥駈道」は、2004年「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成財産の一部として世界遺産に登録されています。
聖地天川村とは・・
天川村は実はその自然豊かな村であることから別名、「天の国」「木の国」「川の国」の異名を持って親しまれています。
「天の国」とは、吉野にはたくさんの霊場があり、神々が宿る場所がたくさんあり、天に近い神が住む村を意味しているのかもしれません。
「木の国」とはこの自然豊かな森林が残されており、新緑の頃の清流、秋の紅葉など、四季折々異なる表情を見せてくれます。
また「川の国」とはここはまた年間の降水量が非常に多い場所としても知られています。
その水の豊かな村であることから、湧水や水量が豊富で、水を大切にし、保持し、重宝してきた村のひとたちの努力の上に成り立っている村でもあるのです。
水と関わりある天川村
実はこの天川村と水の関わりは奈良時代のころよりはじまったといわれています。
水の信仰に関わる大峯山龍泉寺や、水の神様・芸能の神様としても有名な天河大弁財天社などがあり、天川弁財天は日本三大弁天の一つとして、非常にパワーのある神社として知られています。
修験道における水行や、生活の糧ともなる水は、ここ天川村と水と一緒に発達をして、独特の文化を形成してきました。
ここ天川村では水にかかわるイベントなども開催され、「名水祭り」は地元の人達で賑わいをみせる一大イベントでもあります。
名水や名水とうふ、アメノウオなどがここ天川村の特産品として生産されています。
清らかな清流であることはもちろん、神々しい水はお土産にも喜ばれます。
ここ天川村は人口1800人ととても小さな村ではありますが、天の川温泉や洞川温泉とお気軽日帰り入浴施設も充実しているので、ぜひ水とともに温泉としても天川村も楽しんでみてくださいね。
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