高野山金剛峯寺とは・・・
高野山金剛峯寺とは弘法大師(空海)が名づけ、これは高野山の総称でもあります。
この金剛峰寺とは、弘法大師が『金剛峯楼閣一切瑜伽瑜祇経』というお経より名付けられたといわれています。
豊臣秀吉が亡き母の菩提のためのゆかりの寺院である青巖寺と興山寺とを合併して、総本山金剛峯寺として全国に末寺の総本山として親しまれています。]
今ではその宗派にとらわれず、訪れるものを優しく迎えてくれるのもここ金剛峰寺の魅力でもあります。
高野山のあるすべての土地は金剛峯寺が所有しており、高野山真言宗のすべてを司る事務所もここ金剛峰寺にあります。
高野山金剛峰寺が迎えてくれる最初の門
お寺に入るにあたって門は一つの区切りであり、目印でもあります。
今回はこの金剛峰寺の門についてご紹介していきたいと思います。金剛峯寺の駐車場から境内に入っていくときに少し門に向かって傾斜がかかっています。
この門は金剛峯寺の建物の中で一番古い正門といわれる門で、情緒あふれる門となっています。
門の右側には小さな入り口があり、ここは今では住職の方のみが利用しています。
往時の時代でこの正門を利用ができたのは、位の高い重職などだけだったといわれています。
門の出入り一つでもとても厳しいおきてがあったのですね。
周囲の緑色とこの門がとてもよくマッチしていて、門から差し込む太陽の光がとても美しいものです。
これは文禄2年、1593年に再建されたもので、400年以上もの間ここ高野山を見守ってきました。
もう一つの門
正門をあがっていくと境内に上がることができ、境内には、本殿、天水桶、鐘楼堂など様々な歴史的建造物が配置されています。
金剛峰寺は真言宗の総本山として、高野山全体の歴史や文化財がその奥深さを物語っています。
東西約60メートル、南北約70メートルの主殿があり、これは重要文化財にも指定されていて、寺内には狩野派の襖絵や石庭などもあります。
この広い境内総坪数48,295坪もあり往時の時代の面影を残しながら、後世に生きる私たちに金剛峰寺が何かメッセージを伝えているような気がしてならないのが不思議なものです。
境内からもう一つ門を見つけたので、そこから降りてみることとしました。
正門のにぎやかさに対して、どこか落ち着いた雰囲気のある長屋門のようで、正門とは横幅も少し大きい印象です。
高野山の大自然の緑色とその門が絶妙にマッチしていて、金剛峰寺の見学の締めくくりには相応しい門である気がしてならないのです。
この門をくぐると金剛峰寺からモトの世界へ戻るような不思議な感覚が駆け巡ってきました。
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