識名園のハイライト・御殿
識名園の中に入ってみると、そこはまさに琉球王国時代にタイムスリップをしたかのようなとても清々しい景色が出迎えてくれます。
たくさんの緑の植物があたりを囲み、まるで緑のトンネルを抜けていくような感覚がまた格別に気持ちがよいものです。
そしてそのトンネルの下に敷かれているのは石畳の道であり、それがさらに涼しげな光景を手伝っています。
その道をゆっくりと歩いていくと沖縄らしい家が見えてきます。
これは御殿とよばれるもので、緑が多い識名園の中でも赤色の屋根がアクセントとなって出迎えてくれます。
今回はそんな識名園の中にある御殿とよばれるところについて、ご案内をしていきたいと思います。
識名園の御殿への道・・・
識名園の敷地内にある、育徳泉とよばれる井戸を通りすぎてさらに道を進んでいきます。
周囲には森がうっそうとしているため周囲の景色がほとんどみえず、本当にあるのかなどと思っていると、民家のような豪華な家がみえてきます。
これが御殿とよばれるもので、識名園の中心に位置をしていて、自由に内部を見学することができるのでぜひ時間が立ち寄ってみることをおススメします
識名園の御殿とは・・・
これは琉球王国時代の上級階級の人が住んでいて民家であり、近づけば近づくほどこれが壮大なスケールであることがわかります。
総面積は525平方メートル(約159坪)で、冊封使を迎えた際には、一番座、それに連なる二番座、三番座、台所、茶の間など15もの部屋ある赤瓦木造の平屋なのです。
これは上流階級のみに許された格式高い建物であり、ここ識名園はかつて海外からのお客様をおもてなしするところであったため、この御殿は非常に重要な役割を果たしていたと考えられています。
家の周りには廊下が囲まれており、なんだか昔懐かしい日本の原風景のような気がして、いつの間にかとても親しみやすい気持ちになるから不思議なものです。
とても風通しがよさそうな造りは往時もここ御殿の縁側に座って、のんびりと景色を楽しんでいたことが想像できます。
識名園の御殿は沖縄戦にとって大変な被害を受け、壊滅的に破壊をされてしまいましたが、1975年から復元の整備がされ、御殿もこうして琉球王国時代の姿を取り戻すことができました。
今では廊下までは自由に見学をすることができるので、ここ御殿でのんびりと往時の時代を感じながら、休憩するのもまた識名園の楽しみ方であり、醍醐味でもあります。
レトロで懐かしい造りがどこか田舎のふるさとに遊びに来たかのような気持ちにさせてくれます。
周囲には季節を感じる植物などもあるので、ぜひ一緒に楽しんでみれば、のんびりとした貴重な時間が過ごせるに違いありません。
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