かつて監守として機能していた今帰仁城跡の歴史とは・・・

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今帰仁城跡

今帰仁城跡はこれほどまでに城壁も立派に造られ、その権威を示しているにもかかわらず、いつ誰によって築城されたのかははっきりとわかってはいません。

発掘調査によって、13世紀頃には完成していたものと考えられています。

特に注目したいのは石垣の「野面積み」といわれる技法で、これは最も古い造り方と言われています。

堅牢な城壁なつくりがとても印象的は今帰仁城跡は、非常に標高が高く100メートルの場所にあり、まさに監視をするにはふさわしいグスクであることが伺えます。

今帰仁城跡とは、沖縄本島の北部にあり、本部（もとぶ）半島に位置しています。那覇の中心地からは車で1時間半ほどのところにあり、今帰仁村は桜が有名な場所でもあり、その他には今帰仁美人といわれ美人が多く住んでいるという言い伝えも残されています。

今回はそんな今帰仁城跡の歴史について考えてみたいと思います。

今帰仁城跡

今帰仁城跡は三山時代に北山国王の居城地としてその居城として使われていた場所です。

三山時代とは沖縄本島は北部地域を北山、中部地域を中山、南部地域を南山がそれぞれ支配した「三山県立の時代」であり14世紀頃の時代をさします。

このころは中国をはじめとする東南アジアと活発に貿易が行われていたことが、発掘調査からも解明されおり、たくさんの陶磁器なども出土しています。

しかしながら1416年に中山王の尚巴志によって三山が統一がされ、北山としての歴史に幕を閉じることとなります。

1416年に中山王の尚巴志によって三山を統一されてからは1665年まで琉球王府から派遣された監守の居城だったと伝えられ、主に北部地域の監守として機能していたと考えられています。

そしてのちには監守の居住としてのグスクとなるものの1609年に薩摩軍によって今帰仁城跡は滅亡へと追い込まれます。

今帰仁城跡

薩摩軍により追い込まれた監守は次々に首里に引き上げていき、監守が住まなくなった以後は今帰仁城跡は拝所として、人々の精神的拠り所として親しまれるようになりました。

現在でも今帰仁城跡には御嶽や火神の祠が残されており、その時代を現代と引き継いでいます。

今帰仁城跡では1月中旬から2月初めまでヒカンザクラがとてもきれいに咲き乱れ、いち早く桜の便りが届く場所としても知られています。

かつて監守であった今帰仁城跡も今ではすっかり今帰仁村や海の絶景をみることができ安らぎの場として、たくさんの観光客が訪れる場所となりました。

今帰仁城跡を訪れたら、今の美しさは歴史的変遷の上にあることを思い出してみると、きっと一歩掘り下げて観光ができるに違いありません。

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