首里城と琉球王国の歴史について考えてみよう！

首里城

沖縄のもっとも有名な世界遺産・首里城の歴史について考えていきたと思います。

那覇市内からはモノレール1本でアクセスができ、半日もあれば十分に観光ができ、かつ見応えが十分にあります。

いわば琉球王国の原点ともいえる魅力が首里城にはたくさんあり、不思議と何度でも訪れたくなってしまうものです。

そして首里城は沖縄の歴史と文化を今もなお後世に伝え、その朱色の建造物と城壁の曲線美が訪れる者を魅了してやみません。

琉球王国時代の技術力の高さを再認識させられるたくさんの歴史的建造物は、琉球建築の最高傑作ともいわれています。

今回はそんな首里城の歴史に迫ってみました！

首里城は、1400年前後の三山時代に、中南山・北山・中山の三国に分裂していた琉球を1429年に尚巴志によって統一がされました。

その後明治初期までの五百年間、これまでの日本の歴史とは少し異なる独特の文化をもった琉球王国の時代が始まったのです。

首里城

1879年に、首里城から当時の国王であった尚泰が追放され「沖縄県」となり、明治政府に明け渡すまで、約500年に渡って、首里城は政治、外交、文化の中心地とした華やかな時代の中心的な役割を果たしていました。

特に中国や東南アジアからの貿易が盛んにおこなわれており、その影響を強く受けて、中国の艶やかな色使いが、首里城にはもちろんのこと、世界遺産にも登録された国王の別荘、識名園などにも色濃く反映されています。

また歴史的建造物のみならず、漆器、染織物、そして音楽に至るまで琉球独特の文化をもたらされた時代となりました。

そのため首里城では音楽や芸能を兼ねた行事も数多くあり、たくさんの芸術家や美術の専門家といった人たちが活躍をしており、首里城は文化芸術の中心としての役割を果たしていたことが伺えます。

首里城

首里城は内郭と外郭と2つに分けられ、内郭は15世紀初期に、外郭は16世紀中期に完成しました。

また中国との文化交流が盛んに行われていたため、正殿や南殿、北殿など首里城には随所に中国やまた日本本土の影響を受けています。

首里城は小高い丘の上にそびえたち、城壁が曲線を描いて首里城を囲んでいます。

これは首里城だけではなく。沖縄グスク（城）とよばれるものの特徴であります。

日本の本土とは異なり、その独特の建築法の景観美から多くの人が魅了されています。

首里城は1945年にアメリカ軍の攻撃により全焼してしまいましたが、アメリカからの日本本土復帰20年後の1992年に18世紀以降をモデルとして、復元され、2000年には首里城が世界文化遺産に登録されました。

琉球王国が統一をされてから600年経った今でも、その独特の文化を大切に生きる沖縄の伝統と文化と歴史の原点がここ首里城にはあるのです。

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