中城城跡にある美しい郭について考えてみよう！

中城城跡

平成12年に中城城跡を含む｢琉球王国のグスク及び関連遺産群｣が国内11番目の世界遺産として登録されました。

中城村にあるこの中城城跡は高台にあり、非常に絶景が楽しめる場所でもあります。

今回はそんな中城城跡の郭に注目をしてみたいと思います。

15世紀中頃、築城家の名手と言われた護佐丸が築いたといわれていますが、その後どのような使われ方をしたのかはわかってはいません。

首里王国に当時対抗していた勝連城主の阿麻和利をけん制しようとして、座喜味城の城主であった護佐丸が、琉球国王からの命令により移り住んだ城です。

しかし結果的には阿麻和利に城を攻められてしまい、護佐丸は自害してしまいます。

ここは周囲の緑豊かな絶景にあるため、山の上の景色からは沖縄の美しい街並みを一望することができます。

中城城跡

まずは入り口から広大な広場を通っていくと、北東に向かって建てられた裏門が見えてきます。

精巧なアーチ門がとても美しく出迎えてくれます。

この門をくぐってとても一段の差が大きな階段が見えてきます。

実はここは北の郭とよばれる場所であり、護佐丸が井戸を取り込み増築したとされた場所です。

なぜ井戸を取り込むことにしたのかといえば、井戸を取り込む事により、長い間にわたっての籠城にも耐えられるように工夫がされていたと考えられています。

中城城跡

階段を登っていくと西の郭とよばれる場所に到着します。

これは中城城跡において兵馬の訓練をしていたといわれる場所で、その長さはなんと120メートルもあるというから驚くものです。

そしてさらに階段をのぼった先にあるのが二の郭であり、ぜひここの曲線美はここ中城城跡のハイライトともいえるところなので、その絶景を味わいたい場所でもあります。

さらに階段を登った先にあるのが一の郭とよばれる場所で、中城城で最も広いところであり、かつては正殿があった場所です。

実はここは廃藩置県後は中城村役場に使用されていたが、沖縄戦で焼失してしまいました。

ここまでくると、中城城跡がとても高い場所にあって、時折打ちつける潮風さえとても気持ちよく感じられる場所でもあります。

そして一の郭よりも少し横にあるのが、南の郭とよばれる場所です。

ここからは首里の王を拝む首里遙拝所があり、他の郭とはすこし雰囲気が異なりとても神聖な場所であることがわかります。

また神の島とよばれる久高島を拝む久高遙拝所など、合計で８箇所の拝所があります。

中城城跡の中でももっとも高い場所はその絶景はもちろんのこと、どこか神聖な郭であることがわかります。

不思議とここの郭にくると心が落ち着いて、なんとなく手を合わせたくなってしまうような神々しい気持ちになるものです。

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