中城城跡の中にあるたくさんの拝所について考えてみよう！

日本の世界遺産の楽しみ方＞琉球王国のグスク及び関連遺跡群＞中城城跡の中にあるたくさんの拝所について考えてみよう！

中城城跡の拝所

中城城跡の中にはたくさんの拝所があります。

拝所とは神様にお祈りを捧げるとても神聖な場所であり、沖縄を旅していて拝所に親しみを覚えてくるとなんとなくここに拝所がありそうだなと、感が冴えてきたりもするものです。

中城城跡のその広大な敷地面積の中にもいくつかの拝所があります。

拝所の近くには必ずといっていいほど木の茂みがあり、神聖な空気が流れています。

中城城跡の拝所

中城城跡の城内には首里城を遥拝したり、雨ごいのための御獄など、いたるところに拝所があります。

二の郭にある拝所には『シライ富ノ御イベ』、一の郭にある拝所『チゲー御嶽（中森ノ御イベ）』があり、どちらもうっそうとした雰囲気があります。

中森ノ御イベの拝所には中城城跡の神が宿るとされている場所で、非常に神々しい雰囲気があります。

拝所の位置がわかりにくいときはぜひ緑の多い場所を探してみてください。きっとは拝所をみつけることができるでしょう。

中城城跡の拝所

南の郭にはたくさんの拝所が残されており、中城城跡にいける重要な聖地であることが伺えます。

ここに参拝をしにくる方は今でもたくさんいらっしゃるようで、ちょうど訪れたときにも参拝にきている方が何人もおり、今でもここは地元の方にとっては重要な聖地であることが伺えます。

南の郭にある雨乞いの拝所は、その名前のとおり水は今も昔も変わらず重要な天の恵みに対してお祈りをする場所であり、河川の少ない沖縄にとって水は重要な資源でもあります。

今でも農家の方たちが豊作を願って、田植えの前にお祈りをするようにきっとこの場所も命をつなぐ水に対して祈りを捧げる場所であったのでしょう。

そして琉球王国にとって首里城と久高島はまさに重要な聖地であると考えられていました。

それを象徴するように南の郭にも神の島・久高所に向けてお祈りを捧げる久高遥拝所、当時の政治や外交の重要な権力を持っていた首里城に向けてお祈りを捧げる首里城遥拝所があります。

それぞれ目的に応じた方角を拝むように作られており、中城城跡が栄えていた１５世紀はもちろん勿論、数世紀を経った今でも信仰の対象として親しまれていることは、沖縄がこの独特の拝所を、実生活の中でも取り入れていることがうかがえます。

中城城跡の南西部にある拝所であり、かつて添石村に住むマス島袋という人の先祖が霊石を安置し､祭祀を行ったのが始まりとされています。

この拝所には神名は｢ギイス森、ナンダイボサツ｣と記されており、由来などは明らかにはなっていません。

ここはかなりマイナーなところですが、ぜひ中城城跡と一緒に見学をしたい場所です。

モト旅行会社勤務が語る！日本の世界遺産の楽しみ方