琉球王国のグスク及び関連遺産群は、沖縄県の那覇市など2市5村にまたがって点在しており、2000年に文化遺産に登録をされました。
構成資産は、今帰仁城跡、座喜味城跡、勝連城跡、中城城跡、首里城跡、園比屋武御嶽石門、玉陵、識名園、斎場御嶽の9つから成り立っています。
14世紀から琉球王国時代の統一を果たすプロセスの象徴ともいえるグスクはその個性も様々であり、当時の歴史を現代に伝える貴重な歴史的建造物です。
また中国と盛んに文化交流が行われていたことを示すかのようにたくさんの中国の土器や、建築物の技法などにも中国の様式が取り入れられています。
一方で構成資産の中には独特の聖地や拝所など御嶽とよばれる場所が点在しており、地域の信仰を集めた場所はとても興味深く、今でも大切に沖縄の人たちによって受け継がれ守られています。
那覇市内から車で45分ほど、勝連半島のうるま市には『琉球王国のグスク及び関連遺産群』の一つとして世界遺産にも登録されている『勝連城跡』があります。のどかで自然豊かなであり丘陵上に築かれていることから、突然そのお城がドーンと目の前に現れる光景はとてもインパクトのある光景です。勝連城跡は丘陵上にあること...
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沖縄で世界遺産に登録された『琉球王国のグスク及び関連遺産群』は、沖縄県の那覇市など2市5村と広域にわたって登録されています。その中には首里城など、グスクとよばれるお城が数多く登録をされている中で、一つだけ少し違う雰囲気のものがあります。それが『識名園』です。首里城などに比べれば少し知名度は低いですが...
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『琉球王国のグスク及び関連遺産群』に登録されている資産の中で、首里城が注目されがちですが、実は首里城周辺にはいくつかの世界遺産があります。実はそれには意外な共通点と沖縄の人達が祈りを捧げる拝所にそのヒントはあります。今回はそんな首里城周辺の世界遺産の不思議な共通点とその拝所に焦点を当てていきたいと思...
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沖縄の那覇市内から車で約40分ほど走らせたところに『中城城跡』は位置をしています。高速のインターからも比較的近いので、気軽に沖縄の中心地である国際通りなどからも半日もあれば観光ができる気軽にアクセスできるのも魅力の一つです。ここ中城城跡は北中城村から中城村にわたる標高167メートルの高台にあり、まわ...
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沖縄南部の知念村にある斎場御嶽(せいふぁーうたき)とよばれる場所があり、2000年に斎場御嶽は「琉球王国のグスク及び関連遺産群」のひとつとして、ユネスコの「世界遺産に登録されました。斎場御嶽は琉球最高の聖地とされており、琉球の最高神女であった聞得大君の就任式の儀式もここ斎場御嶽で行われていたといわれ...
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首里城から歩くこと15分、玉陵という場所に到着します。これはたまうどぅんという少し珍しい読み方をする、王様のお墓であり、聖地でもあります。首里城の賑やかさとは異なり、とても静かで厳かな雰囲気がありますが、ここ玉陵も首里城とともに世界遺産に登録をされた場所です。緑豊かな自然も魅力的なので、のんびり散策...
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世界遺産・首里城の界隈には実は歩けば歩くほど、その魅力が見つかる不思議な場所でもあります。あまりガイドなどには紹介がされていない場所もあるので、ゆっくりゆっくり首里城界隈を歩くのもとてもおススメです。今回は首里城の石畳道を歩いていたときに出会ったパワーのみなぎる首里金城の大アカギについてご紹介をして...
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世界遺産に登録をされている今帰仁城は、那覇市内から車で約90分の大自然の中に佇むお城です。那覇市内とは異なり、どこかのんびりとした雰囲気が今帰仁城の魅力でもあります。今回は今帰仁城跡のある今帰仁村についてご案内をして行きたいと思います。今帰仁村屈指の観光地といえば今帰仁城跡で、2000年に「琉球王国...
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沖縄の世界遺産・首里城のシンボルといえば守礼門です。その首里城のシンボル・守礼門の由来とその歴史とは・・・朱色はとてもインパクトがあり、よく沖縄のガイドブックなどのパンフレットなどにも使われています。今回はそんな首里城の守礼門について少し掘り下げた知識でご案内をしていきたいと思います。
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世界遺産・中城城跡の近くで見つけた自然と豊かな緑が一体となったカフェグリーングリーンについてご紹介をしていきたいと思います。中城城跡からは車で5分ほどの距離にあり、メイン通りからは少し中にはいったこじんまりとしたところにこのカフェがあります。中城村は少しお食事処なども少ない場所なので、中城城跡を散策...
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斎場御嶽は琉球最大の聖地として、古くからその厳かな雰囲気は琉球の人たちの中に根づいており、今もなお、地元の方たちに守られている聖域でもあります。中でも大庫理・寄満・三庫理は琉球と同じ名前をもっており、首里城との深い関係がうかがえます。そして、ここ斎場御嶽からのぞむことのできる神の島、久高島は今もなお...
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那覇市内から車で一時間ほどいくと読谷村という村に到着をします。ここは「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の資産のひとつとして世界遺産に登録された座喜味城跡があり場所でもあり、なんといっても無料で見学できるのがうれしいものです。今回は座喜味城跡のある読谷村(よみたんそん)についてご紹介をして行きたいと思...
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世界遺産・首里城の界隈には実は是非首里城と一緒に散策したい美しい池があります。首里城を見学した後に訪れれば、どこかのんびりとした気持ちのよい景色を楽しむことができますし、池とともにみる首里城もまた美しいものです。その池を龍潭池(りゅうたん)といい、首里城駅からですと歩いて15分、路線バスであれば首里...
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首里城界隈の魅力は少し周囲を少しでも離れると、そこに今も住むひとたちの暮らしや生活の営みがあって、歩けばたくさんの発見のある場所でもあります。ガイドブックなどにもあまり紹介がされていないマイナーなところだからこそ、歩いて発見したときの喜びも一際嬉しいものです。今回ご紹介するのは、首里城近くの石畳道の...
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識名園の中に入ってみると、そこはまさに琉球王国時代にタイムスリップをしたかのようなとても清々しい景色が出迎えてくれます。たくさんの緑の植物があたりを囲み、まるで緑のトンネルを抜けていくような感覚がまた格別に気持ちがよいものです。そしてそのトンネルの下に敷かれているのは石畳の道であり、それがさらに涼し...
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中城城跡には駐車場に車を止めて、グスクに行き着くまでに広大な敷地の公園を抜けていきます。中城城跡は高台に位置していることから、公園を散策するだけでもとても気持ちがよいものです。ここでベンチに座ってお弁当を食べたりして休憩するのにもとても気持ちのよい場所です。そして公園の中を歩いて奥の方にあるいていく...
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沖縄のもっとも有名な世界遺産・首里城の歴史について考えていきたと思います。那覇市内からはモノレール1本でアクセスができ、半日もあれば十分に観光ができ、かつ見応えが十分にあります。いわば琉球王国の原点ともいえる魅力が首里城にはたくさんあり、不思議と何度でも訪れたくなってしまうものです。そして首里城は沖...
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沖縄の首里城の近くに円覚寺とよばれる場所があります。円覚寺といえば、神奈川県の鎌倉を思い浮かべる方が多いと思いますが、実は首里城界隈にあるなんて少し驚きですよね。実はここ沖縄の円覚寺は鎌倉の円覚寺を模して造られたといわれています。とても小さな佇まいですが、実は列記とした歴史を誇るお寺なのです。今回は...
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中城城跡の城内の中を見学をしているとブルシートに覆われて、その近くで人が作業をしている光景をみることがあると思います。実はこれは中城城跡の発掘の作業中の光景であり、世界遺産に登録をされたことでますます中城城跡は注目を浴びるようになりました。そして戦争の大火からも免れ、沖縄の中でも随一といっていいほど...
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今帰仁城は三山時代に北山国王の居城で北山の拠城で、貿易も盛んに行われていた琉球王府から派遣された監守の居城だったといわれています。そんな同じ今帰仁村にあり、コバルトブルーに輝く美しい島があります。その名前も古宇利島といい、橋ができたことでアクセスがしやすくなり今話題のビーチスポットです。世界遺産・今...
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那覇市にある識名園は沖縄の世界遺産に登録をされており、王家一族の保養所や王家の別邸として琉球王国時代に親しまれていた場所です。識名園の造営が開始されたのは、第二尚氏王統の第14代国王の時代であり、その完成は第15代国王の時代とも伝えられています。実はここは那覇市内からだととバスか車になりますが、もう...
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中城城跡の中を見学していると郭と郭が地図上では、隣同士になっていても少し遠回りをしないとアクセスできない複雑な構造になっている場合があります。中城城跡の中ではそのような複雑な構造が多くみられます。このように戦から守るための工夫がたくさんされているお城なのです。今回はそんな中でも中城城跡の二の郭につい...
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沖縄の今帰仁城跡を観光に訪れたら、ぜひ足を運んでほしい場所があります。その場所を御内原といい、なんといってもここの醍醐味はその眺めが絶景であること、これに尽きると思います。今帰仁城跡の築城された年代は明らかになっていませんが、発掘調査の結果によって、13世紀末頃から築城が始まったものと推測されていま...
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中城城跡の中にはたくさんの拝所があります。拝所とは神様にお祈りを捧げるとても神聖な場所であり、沖縄を旅していて拝所に親しみを覚えてくるとなんとなくここに拝所がありそうだなと、感が冴えてきたりもするものです。中城城跡のその広大な敷地面積の中にもいくつかの拝所があります。拝所の近くには必ずといっていいほ...
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首里城の中には「冊封七碑」(さっぽうしちひ)とよばれる石碑があります。龍樋と瑞泉門の間にある七つの碑のことをさします。文字をみただけではこれはどのような意味を持っているのか想像がしにくいものですが、今回はそんな「冊封七碑」の意味について考えてみたいと思います。首里城へはゆいレールでアクセスをすると終...
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那覇からバスで直接中城城跡の前までアクセスするバスは現在は運行がされていません。そのためゆいレールの旭橋駅の近くにある那覇バスターミナルから30系「泡瀬東線」にのり、約一時間で久場駅で下車をした後、徒歩で15分くらいで到着できます。バスの本数が比較的多く20分おきに運行がされているので、バスの場合は...
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今帰仁城跡は琉球王国時代の北山国王の拠城で、発掘調査によりたくさんの中国や東南アジアの陶磁器が発掘されていることから貿易も盛んに行われていたことがわかります。三山を統一されてからは1665年まで琉球王府から派遣された監守の居城だったと伝えられています。そして今帰仁城跡の城壁は他のグスクとは少し異なる...
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首里城を訪れた先にはぜひその首里城界隈をのんびり散策してみることをおススメします。首里城界隈にはたくさんの歴史的な名所があり、中でも今回ご紹介するのは石畳道です。石畳道は1522年に尚真王代によってはじめて造られて道であり、首里城を起点として、かつては金城坂、金城橋、識名坂を経て真王橋まで達していた...
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中城城跡には沖縄の他のグスクではあまりみかけることのない、井戸の水が残されています。ちょうど三の郭の横に急な下に下りる階段があり、そこには実は井戸が残されています。西の郭には夫婦井戸(ミートゥーガー)と呼ばれる井戸があり、中城城跡には合計二つの井戸があり、城郭内に水を確保していることがこの城の特徴と...
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世界遺産に登録をされている首里城の郭に入る第一の門が守礼門を潜った先にあります。朱色が印象的な守礼門とは異なる歓会門は、どこか男性的でシンプルな色使いながらも立派な印象です。今回はそんな首里城の歓会門についてご案内をしていきたいと思います。首里城はその敷地面積が大きく、公園と一体となっているため、ど...
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この城の築城は、読谷山按司の護砂丸ともいわれています。城の構造は東北から西南にのびる連邦式に築かれた城で、三の丸、二の丸、本丸はそれぞれ堅牢優美な石塁で囲まれています。石の階段と門でそれぞれの郭に通じています。特に三の丸の城壁のように外からみえるものは五角形の石を組み合わせ、またアーチ門の回りは特に...
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15世紀、沖縄本島が尚巴志によって統一された時代に活躍をした武将であり、その名前を護佐丸と言います。護佐丸は次第に勢力を増していき、座喜味城の主となり、その後は中城城跡へ移って勝連城の阿麻和利を監視するも1458年に阿麻和利の策略によって滅ぼされてしまいます。その護佐丸は中城城跡には敵に対抗すべく中...
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首里城は沖縄の歴史や文化そして伝統を考えるにあたって、欠くことのできないまさに沖縄のシンボルであり、文化を象徴する城といっても過言ではありません。首里城の歴史を紐解いていく中で、常に並行して考えられるのが琉球王国の歴史そのものでもあります。今回そんな首里城の歴史について考えてみたいと思います。首里城...
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通常お城=グスクとよばれるところには同じ方法の石積みしかみることができないのですが、中城城跡ではなんと同じグスクに3種類の石積みをみることができます。今回はそんな中城城跡の石積みについてご案内をしていきたいと思います。
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中城城跡は他のグスクと比べると第二次世界大戦の沖縄戦での被害が少なかったことから、当時のグスクの様子がよく残されており、歴史の解明にも繋がるお城として知られています。第二次世界大戦中、中城城跡は米軍の拠点にもなっていたために被害が少なかったといわれています。そのため中城城跡の特色でもある3つの技法を...
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今帰仁城跡はこれほどまでに城壁も立派に造られ、その権威を示しているにもかかわらず、いつ誰によって築城されたのかははっきりとわかってはいません。発掘調査によって、13世紀頃には完成していたものと考えられています。特に注目したいのは石垣の「野面積み」といわれる技法で、これは最も古い造り方と言われています...
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平成12年に中城城跡を含む「琉球王国のグスク及び関連遺産群」が国内11番目の世界遺産として登録されました。中城村にあるこの中城城跡は高台にあり、非常に絶景が楽しめる場所でもあります。今回はそんな中城城跡の郭に注目をしてみたいと思います。15世紀中頃、築城家の名手と言われた護佐丸が築いたといわれていま...
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沖縄の最大のパワースポットともいわれる場所が南城市知念にある斎場御嶽です。那覇の中心地からはバスや車で1時間の場所にあります。斎場御嶽を訪れると、そのただならぬ聖域は、どこか琉球王国時代の名残をのぞかせています。ここ斎場御嶽は琉球開闢の神話の神「アマミキヨ」によってつくられたと伝えられる聖域です。琉...
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首里城の正式な門である歓会門を抜け、そのまま緩やかな坂をあがっていくと、階段の途中の右脇の少し下がった所に、綺麗な水が龍の口から流れでている光景を目にします。これは湧き水でこれは「龍樋」とよばれるもので、龍の口から湧水が湧き出していることからそのように名付けられました。今回はこの龍樋とよばれる湧き水...
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首里城に向かい国際通りからゆいレールに乗っていると、首里城に近づく少し手前に朱塗りの社が山の中にポツンと佇んでいるのに気付かれる方いることでしょう。ここは首里城の北側に位置し、浦添市に近い末吉公園内にある末吉宮とよばれる場所です。明治以前から政府から特別な扱いを受けていた琉球八社の一つであり、とても...
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沖縄のたくさんあるグスクの中でも、比較的規模は小さいですが、沖縄の絶景を楽しむことができるのもここ座喜味城跡の特徴でもあります。ここ座喜味城跡は、他の世界遺産である今帰仁城跡、勝連城跡、中城城跡、首里城などとも歴史的に関連深い場所でもあります。座喜味城跡は、15世紀初期に築城家として有名であった護佐...
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